約200年前にドイツ人の医師ハーネマンによって確立された療法です。
ホメオパシーは、レメディと呼ばれる薬を使って、心身のさまざまな不調に対応する療法です。
人、動物を含めてすべてに生命力があり、自然治癒力を持っています。そのバランスが崩れる
と病気という状態になります。
ホメオパシーでは、「病気とは精神と心と身体のアンバランス」と考えます。このバランスを整え
て、その人(動物)全体を健康な状態に戻すことがホメオパシーの治療の体系なのです
ホメオパシーの薬は、防御機構を持つ身体を刺激
するために使われます。つまりこの刺激は、本来
もっている回復力(バイタルフォース)に働きかけて
あなた(動物)が健康を取り戻すのを助けます。現在
の医療は対症療法で、たとえば、熱が出た時は解
熱剤を、頭が痛い時は鎮痛剤をと言うように、病気
の症状を治療する治療法です。
また、肝臓病、腎臓病など病気の局所(一部分)の
治療が主となります。しかし、ホメオパシーでは、症状や一部分のみを治療するのではなく、
病気になっている患者自身を診て体質や精神状態、心も含めて体全体を診て治療しますの
で、通常の医療とは異なった体系の医療です。同種療法と訳され「似たものが似た状態を治
す」ということを基本にしております。自然治癒力を引き出し、心と体を癒すやさしい治療です。
ホメオパシーは一人の人間(動物)を全人間的(ホリスティク)に治療するホリスティク医療です。
海外ではホメオパシーが健康保険制度に組み入れられ、多くの医師がホメオパシーを従来の治療に取り入れています。日本では2000年に医師(医師、歯科医師、獣医師)による日本ホメオパシー医学会が発足し、ホメオパシー専門医の育成が始まっています。
アリスどうぶつクリニックの院長は、この会に所属し、日本ホメオパシー医学会認定医の資格を有しています。また、他にも認定医がおります。皆様の愛する大切な家族のためにホリスティク医療であるホメオパシーと、従来の医療を動物の医療に取り入れ、新しい分野の医療を実施しております。
開業して、何年か経ちますと、西洋医学では治療が難しい病気に多く直面し、西洋医学の限界を感じていました。そこで、大学で出会った「はり治療」や「漢方」などのいわゆる「東洋医学」を治療を一般の診療に入れていきました。
ところが、長年動物の病気を診ていますと、西洋医学、漢方、はり治療、灸の治療でも限界が感じてまいりました。西洋医学は病気の原因を見つけ診断して治療していきます。西洋医学の進歩は感染症には抗生物質の発見と共に飛躍的に発展しました。肝臓の病気には肝臓薬を、心臓の病気には心臓薬をと原因により薬を処方されております。医療が高度化して検査技術が進歩しましたが、がん、慢性腎不全、アトピー性皮膚炎、生活習慣病、各種慢性疾患などむしろ治らない病気がとても多くなっております。
なぜなのでしょうか?がんになり、手術して抗がん、放射線療法のいわゆる三大療法で治療してもがんは完全に治りません。抗がん剤が効くがんはほんの一部であること、転移したがんには抗がん剤は殆ど効果がないという説明もあまりされておりません。がんが体に広がりその後はターミナルケアとして、痛みを止めるだけの治療しかないのでしょうか?
そのような折に出会いましたのは、フラワーレメディ、ホメオパシーでした。ホメオパシーは西洋医学と違って、病気の局所、部分に対して働きかけるのではなく、病気の人、動物、またその動物が持っている自然治癒力に働き、治る力、回復する力に働きかける治療なのです。同時に、西洋医学、東洋医学、ホメオパシー、ホモトキシコロジー、フラワーレメディなどの種々の治療を組み 合わせた統合治療も今後必要な治療方法と考えます。これらの治療法は、病気のみならず病気にならない体作りにも大いに役にたっています。 すなわち、病気にならないように体を健康な状態に保ち、一生をすこやかに過ごすという、当院の理念にも通じることなのです。